「中之条研究」の成果を反映した身体活動評価システム「N-system」とは

2015/01/29 00:00
小口 正貴=スプール

 中之条研究――。群馬県中之条町の65歳以上の住民を対象に活動量計を配布。そのデータを詳細に分析することで、「歩数」と「速歩きの時間(中強度の活動時間)」による普遍的な健康づくりの指標を編み出した研究として知られる(関連記事:「8000歩/20分」以上の運動は、病気の予防にならない)。

 この中之条研究の成果を忠実に反映した身体活動の客観的な評価システムが、「N-system」である。セミナー「『健康寿命を延伸する健康づくり事業モデルの紹介』――成功事例から学ぶ 健康日本21とデータヘルス計画――」(2014年12月19日)では、N-systemを手掛けるFIELD OF DREAMS代表取締役の山羽教文氏が講演した。

FIELD OF DREAMS代表取締役 山羽 教文氏
[画像のクリックで拡大表示]

偶然の出会いから…

 元々、スポーツ業界の指導者育成事業を手掛けていたFIELD OF DREAMSは、2008年の特定保健指導をきっかけに健康事業に参入。そして4年前のある学会で、山羽氏が中之条研究の研究者である青柳氏(東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム副部長・運動科学研究室長)に出会ったことがN-system開発の契機となったという。

 「偶然、ピンチヒッターで訪れた学会で青柳先生と一緒になった。そこで中之条研究の成果を聞き、まさに目からウロコだった。その場ですぐに声をかけ、『ぜひシステム化して世の中に広めていきましょう』と事業が始まった」(山羽氏)。

 山羽氏は、次のように続ける。「どうして今、運動できていないのか、できない理由は何なのか。運動をしたくても、何をどの程度やればいいのか、その基準を知らなかった。健康づくりは地道な作業なので、歩いただけでは成果を実感しにくい。それを克服するためにN-systemを立ち上げた」。

お知らせ

ピックアップPR

もっと見る

記事ランキング