国内最大規模の営農型太陽光発電を建設

 「ソーラーシェアリングには、以前から興味があったが、これを機に独自に調べ、パネルの影になっても生育にほとんど影響しない作物について調査し始めた。野菜の多くは影になると生育が落ちやすいが、果樹の多くは影になることがあっても、それほど実の生育に影響しない。稲も比較的、影に影響されない」と、元木専務は言う。そうした調査を元に、寄付されたパネルの下には、ブルーベリーを植え、年間1tの収穫を果たした。

 ブルーベリーでの成功を踏まえ、とまとランドいわきでは、さらに規模の大きな営農型太陽光発電事業に乗り出すことになった。

 2014年12月8日、とまとランドいわきは、いわき市平下神谷南にある農場に約1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設し、竣工式を開催した(図9)。関連会社のアグリパークいわきのイチゴ農園の一部を農地転用した。フジプレアム製の追尾式太陽光発電システムを75基(合計412.5kW)、固定型の太陽光発電システムを2480枚(合計558kW)を設置した(図10、図11、図12)。いずれも固定価格買取制度(FIT)を使って電力会社に売電する。先行して導入した営農型太陽光発電では、発電した電力を農業施設に活用する自家消費型だったが、今回は、FITを使って全量を売電する。

図9●12月に出力1MWの営農型太陽光発電の竣工式を行った(出所:日経BP)
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図10●農地転用して出力1MWの太陽光発電設備を設置した(出所:とまとランドいわき)
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図11●1つの追尾式架台に25枚のパネルを設置した(出所:日経BP)
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図12●固定式の太陽光パネルは、売電収入の5%を地域に還元する(出所:日経BP)
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