フジプレアムが追尾型システムの寄付を申し出る

 とまとランドいわきが、営農型の太陽光発電設備を導入したきっかけは、東日本大震災後の2011年3月、フジプレアムが被災地であるいわき市を通じて、「1億円相当の追尾システムの太陽光発電設備を寄付したい」と打診したことだ。フジプレアムは、創業者が農家出身ということもあり、太陽光パネルの製造に参入した当初から太陽光発電と農業を両立させるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電事業)に注目し、実証実験に取り組んできた。独自開発した、太陽追尾式の架台システムのパネル下の用途として、駐車場のほか、営農を提案してきた。

 フジプレアムは、太陽光発電設備の寄付に際して、(1)いわき市内の農業生産法人などに無償で提供したい、(2)大規模農業用施設など(1ha以上)への電力供給に使用してほしい、(3)設備を設置した敷地内で、農産物を生産することーーの3つの条件を出した。

 市は、設置候補として、市内で1ha以上の大規模施設園芸を実施する4団体と中央卸市場を提案し、フジプレアムと共に、各団体と協議しつつ設置場所などを調査した結果、市を通じてとまとランドいわきに無償譲渡することに決まった。2012年4月から設置工事が始まり、同年6月には竣工した(図8)。

図8●発電した電力は施設内で自家消費している(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]