特集

<第7回>熊本県山都町の限界集落をメガソーラーで活性化

観光農園や農産物ブランド化を目指す

2014/12/25 18:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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 熊本県山都町は九州の真ん中に位置し、町域は東西約33km、南北約27kmにおよび、阿蘇カルデラを形作る南外輪山のほぼ全域を占める。豊かな自然に恵まれるが、主体となる農林業の若い担い手が少なく、高齢化と少子化が進んでいる。

 「水増(みずまさり)集落」はそんな山都町のなかでも、20年以上、「ゼロ子化」が続く。平安時代から800年以上の歴史を持ち、戦後は約100人が農業に従事したが、若者が離れ、今や10世帯19人まで減り、平均年齢は約70歳。20年後の存続が危ぶまれる限界集落だ。

 2014年5月、水増集落の山間に出力2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「水増ソーラーパーク」が竣工した(図1)。20~30度の山腹の斜面、3.4haに約8000枚のパナソニック製結晶シリコン型太陽光パネルを土地なりに敷き詰めた(図2)。事業用地は、水増集落が共同管理する入会地。熊本県の新エネルギー開発のベンチャー企業、テイクエナジーコーポレーション(熊本県菊陽町)が、この土地を賃借し、メガソーラーを建設・事業化した。

図1●山の斜面に土地なりに太陽光パネルを設置した(出所:日経BP)
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図2●山の上側から下に設置したパネルを見下ろしたところ(出所:日経BP)
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