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<第27回>「『保留』でも太陽光の拡大は続く、FIT後は自立的に成長」、ブルームバーグNEF・アナリスト(page 5)

メガソーラービジネス・インタビュー

2014/11/12 00:00
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
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日本製パネルのバンカビリティは中国製より低い

――国産メーカーは、「品質」で差別化して、日本のFIT終了後に海外市場で伸びることは可能ですか。

ブルームバーグ・ニュー・エナジーファイナンス(BNEF)のアリ・イザディ駐日代表

BNEF BNEFが海外の大手太陽光EPC(設計・調達・施工)サービス事業者と技術評価機関の17社に太陽光パネルのバンカビリティ(融資適格性)の高さについてアンケート調査したところ、トップは米ファースト・ソーラーで、2番手には韓国ハンファソーラーワン、中国JAソーラー、中国トリナ・ソーラー、中国インリーグリーンエナジーが続くという結果でした。パナソニックやシャープ、京セラ、三菱電機の国産大手4社は、こうした米韓中の大手パネルメーカーの次にランクされています。バンカビリティの高さは、技術的な評価が高いことを意味しています。国内では日本メーカー製パネルのバンカビリティは海外製に勝りますが、海外では逆になっています。

――国産メーカーは、ここ数年、国内市場の急拡大で海外市場に提供する製品を減らしてきたことが、存在感の低下につながっているのでしょうか。

BNEF 中国大手メーカーは、ここ数年で見ても、生産量を2倍程度に伸ばしており、量産効果からコスト競争力をいっそう高めています。海外市場で単にコスト競争するのではなく、EPCやO&Mを含めたビジネスモデルを構築しないと、収益性は高まらないでしょう。日本メーカーもすでにそうした戦略を掲げていますし、今後、市場が拡大するアジアは、伝統的に日本メーカーが強い土壌でもあります。日本企業にも海外市場開拓の余地はあると思います。

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