ドイツのミュンヘンに本社を構えるInfineon Technologies社。強いのがパワー半導体だ。現在、売上高で業界首位だという。2014年には米IR社を買収し、この業界で独走態勢を築きつつある。

 その同社は今、どのような分野に注力し、今後どういった市場を狙っているのか。本連載ではその戦略について、Infineon社がドイツで2014年9月下旬に開催した、日本の報道機関向け発表会の内容を基に紹介する。

自動車の電動化や省エネでチャンス

図1 Gassel氏
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 Infineon社が狙うのは、メモリーやプロセッサーなどを除いた、半導体市場全体の「約2/3」(同社 IPC Division PresidentのHelmut Gassel氏)の市場だ(図1)。同社によれば、この市場は2014年には2060億~2012億米ドル、2015年には2180億~2220億米ドルになると予測する。

 中でも期待するのが、パワー半導体の市場である。ハイブリッド自動車や電気自動車をはじめ、自動車の電装化が進んでいること、再生可能エネルギーの分野で高効率な電力変換技術が求められていること、データセンターでの消費電力削減が強く求められていることなどを理由に挙げる。加えて、新興国の経済成長とともに消費電力は増加傾向にあり、その削減要求が年々強まっているという。

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