本連載ではこれまで、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)の普及のためには持続的な購入支援施策が必要であること、とりわけ普及初期には充電インフラの整備を先行して実施する必要があること、「スマート充電」によりEV、PHEVは電力需給の課題であるアンバランスの改善に貢献できる可能性があることなど、先進事例を交えながら4回にわたって述べてきた。今回は本連載の総括として、多数のEVが電力系統に連系される将来に向けて、今から我々が取り組まなければならないことを提言したい。

 前回紹介した「スマート充電」は、EV、PHEVの充電タイミングを自動的に制御し、電力機器が過負荷とならないようにしたり、再生可能エネルギーにより発電された電気が余っていて電気料金が安く設定されているようなときに、その余剰分を吸収したりできる技術である。しかしスマート充電を可能とするには、電力系統とEV、PHEVが相互にやりとりするためのインターフェースが不可欠だ。そこで注目したいのは「V2H」「V2B」「V2G」という3つのキーワードだ。

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