探訪

高温に積雪、鳥の糞害、幾多のトラブルを乗り越えた甲府の太陽光発電所(page 6)

年商4億円の「国内最小規模のメガソーラー事業者」が建設

2014/09/22 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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2月の大雪でも屋根は無事、発電は約3週間停止

 三つ目は、2014年2月に、2週間連続で関東甲信地方に降った、記録的な大雪によって、発電が停止したことだった(関連記事)。

 甲府市内の積雪は、平均で1m40cmに達した。甲府倉庫の屋根には、一度目の雪が溶けきる前に、二度目の雪が積もった。

 積雪後はまず、貸出先企業が、倉庫を通常通りに使えるように復旧させることに注力した。ここで生きたのが、屋根の耐荷重性を、余裕を持たせて補強していたことだった。

 太陽光パネルを載せるために必要な耐荷重は、約14kg/m2だった。この数値は、「ちょうど、水を屋根の上に高さ1.4cm分のせた時の重さに相当するが、実際の雪による荷重は、さらに重くなることが知られている。必要最小限の補強にとどめていたら、補強した場所に何らかの損傷が生じていたかもしれない。結果的に、屋根の折板(V字形状が横に連なる構造)の一部が曲がったものの、躯体そのものに問題は生じなかった」(齊藤社長)という。

 二度目の積雪の約3週間後、ようやく太陽光パネルの表面が見えるまでに除雪できた(図9)。それまで、除雪を控えていたのは、屋根の面積が約1万m2と広く、その上に積もった雪を降ろすためのスペースを確保できないからである。

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図9●積雪の2週間後、ようやく除雪できるように
(出所:斉藤倉庫)

 こうした結果、2月は一度目の積雪までの約1週間以外、ほぼ発電できなかった。

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