スパコン「京」が医療分野で果たす役割――研究代表が語る、IT創薬を加速する京の活躍ぶりと“ポスト京”への強い期待

セミナー「世界を変える神戸の医療技術」から

2014/08/12 00:00
赤坂 麻実=日経デジタルヘルス
講演の様子
講演の様子
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 神戸市は2014年8月8日、東京都内でセミナー「世界を変える神戸の医療技術」を開催した。同年5月に兵庫県・大阪府・京都府として国家戦略特区「神戸医療産業都市」の指定を受けたことを記念して開催したセミナーである。同セミナーでは、神戸市に立地するスーパーコンピューター「京」が医療分野で果たす役割などについて、京都大学大学院の奥野恭史氏(医学研究科臨床システム腫瘍学寄附講座特定教授)が講演した。

 奥野氏が研究代表を務め、製薬企業22社などが参加する製薬コンソーシアムでは、京を用いてIT創薬の基盤作りに取り組んでいる。病気の原因タンパク質に対して、10の60乗個存在する化合物のうち、どれが結合するのか、また結合の強さ(親和性)はどの程度か、という2つの予測に京を用いる。

 京を使うと、結合する化合物の予測の速度が飛躍的に上がるとともに、結合親和性予測の精度も大幅に向上するという。コンソーシアムでは、従来方法でわずか5%程度だった親和性予測精度を、京を用いて70%まで高めるという目標を掲げている。

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