東大在籍中の「研究者の卵」が遺伝子解析ベンチャー立ち上げに託す思い(page 3)

「遺伝情報を知る権利を守りたい」、ジーンクエスト 高橋祥子氏に聞く

2014/05/20 00:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

――手掛ける遺伝子解析サービスは、具体的にはどのようなものですか。

gene
唾液採取用キットと解析に使うIllumina社のDNAチップ

 サービス利用者の唾液をサンプルとして、米Illumina社のDNAチップを用いて約30万カ所の遺伝子型を調べます。このうち特定の疾患や体質と相関があることが分かっている約5000種類を解析し、疾患のリスクや体質に関して約150項目の情報を明らかにします。解析に必要な期間は4~6週間。このような解析を数万円台のコストで提供できる環境が整ってきたことで、事業化に踏み切れました。

 遺伝子の解析そのものには一般的な手法を用いますが、我々がユニークなのは、日本人の疾患や体質との相関について科学的根拠のある遺伝子を解析対象とすることです。日本人や、日本人を含むアジア人を対象とする科学論文を、情報提供の根拠として用いるのです。

gene

DNAチップによるデータの読み出しは外部企業に委託し、我々は読み出された塩基配列の「解釈」を担います。「将来、Aという疾患にかかるリスクが日本人の平均値よりも●倍高い」。こうした形で、各項目に関する解釈をサービス利用者に提供します。

 データの読み出しはどの企業が手掛けても同じですが、解釈は企業ごとに異なります。ですから我々の差異化要素は、データの解釈にこそある。私を含む当社のメンバーは研究者ですから、ここには強みがあります。

お知らせ

ピックアップPR

もっと見る

記事ランキング