――他社との協業という点では、ヤフーとの提携がサービス立ち上げの駆動力となりそうですね。

 ヤフーはもともと、当社以外の遺伝子解析キットの販売を手掛けていました。それを知って「うちのキットも扱ってください」と売り込んだところ、「ではもっと本格的に協業しましょう」という話に発展したのです。

 ヤフーは課題解決型ソリューション事業の展開を望んでおり、そこに我々が協力できると考えました。ヤフーは遺伝子解析そのものに強みを持っているわけではありませんから、そこに当社の知見を提供できます。我々としては、ヤフーと組むことで知名度の向上につながるメリットは非常に大きいです。

――今後の目標を教えてください。

 私自身は、実業に足を踏み入れながらも「研究を続けたい」という思いがあります。遺伝情報がもっと身近なものになることで、この先どのような世界が広がるのか。それを知りたくて仕方ありません。

 米Google社のように潤沢な資金があれば自らやれることも多いですが、残念ながら日本にはそうした企業が少ない。それでも、我々のようなスタートアップ企業が多く集まれば、可能性はさまざまに広がっていくでしょう。

 この先は、あらゆるサービスやビジネスが「テーラーメード化」する時代だと思います。そしてそれを根幹から支えるものとして、遺伝情報の解析がある。そこで先頭を走りたいと思います。

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