基地局メーカーの要求に応えるため、携帯電話機で培った小型化技術を基地局向けに展開する動きも目立ってきた。

 例えば村田製作所は、基地局向けにインダクタを内蔵した小型のDCDCコンバータ・モジュールを開発し、2013年4月に量産を始めている(図9)。インダクタEMIフィルタを作り込んだフェライト製の多層基板の上に、DC-DCコンバータICや入出力コンデンサを実装することで小型化を実現した。同社は、この構造を採るDC-DCコンバータ・モジュールをスマートフォン向けに2012年2月に発表していた。「小型基地局向けでのニーズが強くなり、今回、最大+14Vの入力に対応することで量産につながった」(同社の担当者)という。

図9 携帯端末向けの部品を改良
村田製作所は、基地局を中心とした通信インフラ機器向けに小型のDC-DCコンバータの量産を2013年4月に開始した。これまで移動端末向けに提供していた品種を大電圧化した。(写真:村田製作所)
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 DC-DCコンバータだけでなく、パワー・アンプ(PA)やフィルタなどでも小型/低消費電力品を求める声は大きい。NTTドコモなどに基地局装置を納入するパナソニックシステムネットワークスは「(スモールセル全盛時代をにらみ)社内外を含めて、小型化や低消費電力化などにつながる技術を蓄積するようにしている」と話す。