スマポは、超音波を利用して現在地を把握するシステムである。ユーザーがスマートフォンで専用アプリケーションを立ち上げ、店舗内の超音波発信機の半径30m以内に入ると、スマートフォンの音声マイクを通して店舗に入ったことを検知する(図3)。現行のスマートフォンのハードウエアを変更することなく実現できるため、サービス開始への障壁が少ない注5)

図3 超音波で来店を検知
図3 超音波で来店を検知
大丸東京店は、超音波を利用して来店を検知するスポットライトの「スマポ」を導入した。ユーザーは、来店時にポイントを獲得できる。(写真:左はスポットライト、右は大丸松坂屋百貨店)

注5)「iPhone 4S」が登場した際、「iPhone 4」とマイク特性が異なる影響で一時的に検知できなくなったものの、現在はビーコンを改良してマイク特性の変化にも対応できるようになった。

 スマポは、店舗内でのユーザーの位置を細かく把握するというよりも、店舗に入ったことを確実に検知することを目的としている。店舗に入ると10?30ポイント(1ポイント=1円)を付与することで、ユーザーの来店を促す。スポットライトによると、超音波をさえぎるガラスや壁があれば、小さな店舗が連なる商業施設であっても、各店舗の違いを区別できるという。これが「店舗に入ったことを確実に判断できる」(大丸松坂屋百貨店)として、店舗側に評価され、採用が広がっているようだ。

出典:2012年2月20日号 pp.67-68 日経エレクトロンクス
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