2011年3月11日に起きた東日本大震災では、地震や津波の直接的な影響に加え、燃料や水の供給停止、物流の混乱、サプライヤーの被災、計画停電などにより、多くの工場が生産停止に陥った。本連載では、災害発生時に事業を継続するための取り組み(事業継続マネジメント、BCM)と、部品や原材料の供給中断リスクをはじめとするサプライチェーン(供給連鎖)に関するリスクを管理するための仕組み(サプライチェーン・リスクマネジメント、SCRM)について解説する。その上で、企業が中長期的に解決すべき課題を明らかにしていく。

青地忠浩(あおち・ただひろ)
東京海上日動リスクコンサルティング ビジネスリスク事業部
事業継続グループ グループリーダー・主席研究員
全社的リスクマネジメント(ERM)の構築や、事業継続計画(BCP)の策定、サプライチェーン・リスクマネジメント(SCRM)のコンサルティングに従事。電機、自動車、医薬品などの製造業を中心に、火災/爆発、地震、雷/瞬時電圧低下(瞬低)、新型インフルエンザ、サプライチェーンの途絶/混乱などについてリスクの評価とロスコントロールを行っている。2008年から現職。工学博士。専門は安全工学。
出典:2011年6月号 pp.58-64 日経ものづくり
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