ダイセル式をご存じだろうか。「ダイセル」とは,液晶パネルの偏光板保護フィルムの原料である酢酸セルロースなどを製造するダイセル化学工業のこと。実は今,同社が1996年から取り組み始めたものづくりの革新活動が,化学メーカーだけでなく大手自動車メーカーなどから注目を集めている。

 その理由はただ一つ。従来の方法では難しいくらいの大きな成果が望めること。同社の網干(あぼし)工場では,活動前の40%の人員で約3倍の生産性を実現した。「では,すぐに導入!」といきたいところだが,その本質を理解するのは,ものづくりの革新活動に詳しい人であればあるほど厄介だ。これまでの活動の常識が,ダイセル式を理解するのには障害となり得るからである。まずは,いったん頭を解放してほしい。そして,一人の働き手として,日ごろ感じている「ムダ」について,思考を巡らせながら読み進めていただきたい。

ダイセル式のソリューション業務を請け負う日本能率協会のページはこちらから

出典:2009年11月号 pp.45-53 日経ものづくり
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。