エレクトロニクス設計技術の国際イベント52nd Design Automation Conference(DAC 2015)が2015年6月8日(現地時間)に本格スタートした(6月11日まで)。開会セレモニーに続いて最初の基調講演に登壇したのが、米Google社のBrian Otis氏(Director)である。同氏は米University of WashingtonのResearch Associate Professorも務めている。

Brian Otis氏
日経エレクトロニクスが撮影。
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 Otis氏が基調講演で紹介したのは、ウエアラブル機器の1つ、スマートコンタクトレンズである。Googleはこのコンタクトレンズの開発プロジェクトに関して、2014年1月に発表している(日経デジタルヘルス関連記事1関連記事2)。涙に含まれる糖の値を測るもので、糖尿病患者の血糖値監視などに向けている。測った血糖値は無線通信でスマートフォンなどに送る。そこでユーザーが見たり、さらにスマホを経由して医療機関に送るといったユースケースを想定する。

全体構造
googleのスライド。
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 スマートコンタクトレンズの機能に関しては、14年1月からそれほど変化はないが、設計技術のイベントであるDACでの講演ということだろう、スマートコンタクトレンズの構造などについて同氏は写真や図などを使って紹介した。

 Si製のエラストマーに上下を挟まれたリング状の本体には、パターンアンテナが周辺部に作り込まれており、その一部に電子回路部品が載っている。センサー、ポテンショスタットIC、エネルギーを蓄えるキャパシターである。電池は搭載しておらず、無線給電してキャパシターにエネルギーを蓄える。なお、本体リングは、人体を侵襲しないようにパレリンが適用されている。