「人工知能は医療の未来に大きく貢献」、元京大総長

2015/04/12 12:43
大下 淳一=日経デジタルヘルス
講演する井村氏
講演する井村氏
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 元京都大学総長の井村裕夫氏(京都大学名誉教授)は「第29回 日本医学会総会 2015 関西」の会頭講演に登壇。「日本の未来のために、いま医学・医療は何をすべきか」と題して講演した。

 井村氏は、医療の未来を占う上での背景となるグローバルトレンドを指摘。科学技術と関わりが深いものとして、ビッグデータ解析や生体センシングなどの「情報技術の進歩」、脳研究やその成果を生かした人工知能などの「IoTによる自動化」を挙げた。人工知能については、将来の医療に「大きな役割を果たすことは間違いない」と話す。

 「集団」を対象とする従来の予防医療から、「個」を対象とする先制医療へのシフト。これも、同氏が重要とみるトレンドの変化だ。喫緊の課題は「アルツハイマー病に対する先制医療」とし、その原因物質のPETによる画像化の研究が進んでいることを紹介した。

 今後、医学・医療の進化に向けては大きく4つの課題があるとする。(1)全ゲノム解析やゲノムコホートによる遺伝素因の解明、(2)エピゲノム研究などを通じた発達プログラミングの解明、(3)バイオマーカーや介入方法の開発を通じた先制医療の実現、(4)医療機関だけでなく企業や行政を巻き込んだ「ニューパブリックヘルス(新しい公衆衛生)」の構築と、ビッグデータ活用である。

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