韓国Samsung Electronics社、韓国LG Electronics社、東芝の3社がそろって105型の5K液晶テレビを発表した。第8世代のガラス基板を2分割して得られる画面サイズだ。東芝とSamsung Electronics社が韓国Samsung Display社製のVA液晶パネル、LG Electronics社は韓国LG Display社製のIPS液晶パネルを採用している。いずれも湾曲型だ。湾曲形状は、画面サイズの小さなテレビではあまり意味がない。しかし、105型テレビはまさにシアター用だ。湾曲していない方が不自然に見える。

 それ以上に注目なのは、アスペクト比(画面の横と縦の比)が16対9ではなく21対9であることだ。そもそも、21対9を推進していたのはオランダRoyal Philips社。かつて、シャープやLG Display社(当時はLG.Philips LCD社)の液晶パネルを使って商品化していた。その後、トルコのVESTEL社やドイツのLoewe社も試作機を「IFA」(ベルリンショー)で展示していた。

 21対9のメリットは二つ。一つが、「シネマスコープ」サイズの映画作品がそのままのオリジナルサイズで表示可能なこと。16対9では、上下に黒帯が現れるレターボックスとなる。ここから「シアターテレビ」という用途が浮かび上がる。

 もう一つは、メーンの16対9の画像の横にインターネット用のデータ表示エリアを設けられること。日本の「ハイブリッドキャスト」などにも向くだろう。