直下型LEDバックライトを搭載した65型のASEAN向け4Kテレビ
直下型LEDバックライトを搭載した65型のASEAN向け4Kテレビ
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東芝 執行役 上席常務・デジタルプロダクツ&サービス社社長の徳光重則氏
東芝 執行役 上席常務・デジタルプロダクツ&サービス社社長の徳光重則氏
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 東芝の2014年のテレビ戦略「感動を提供する攻めの事業戦略」は、(1)4K×2Kのさらなる強化、(2)「Leading “JAPAN Quality”」を掛け声にASEAN市場へ展開、(3)テレビをより楽しむためのスマート機能の拡充、(4)ディスプレイ新市場創設、の四つの柱から成る。

 記者会見で、これらの説明を聞いていて分かったのが「日本的ものづくりのの価値」を世界に向けて提案しようという意気込みだ。韓国メーカーとは異なる日本的な価値に自信を持つようになった、と筆者は感じた。国内外で最悪の時期を脱したことの表れといえる。

 (2)の「Leading “JAPAN Quality”」では、日本での高評価を武器にする。東芝は自社でパネルを作らない代わりに、画像エンジンの作り込みに力を入れてきた。それがクオリティーコンシャス(品質重視)な日本市場で受けている。

 東芝 執行役 上席常務・デジタルプロダクツ&サービス社 社長の徳光重則氏は、こう言った。「われわれはパネルを持っていません。その代わりエンジンが強みなので、それを伸ばしたい。特に今回は“エンジン+自社開発バックライト”を売りにしていきたい。ASEAN市場では急速にテレビの大型化が進んでいます。画面サイズが大きくなると、高い画質が必要になります、かつて、アナログベースの“パワーテレビ”というブランドで地域用のテレビを出した時に、ノイズリダクション機能が売りにつながったという経験をしています。画質攻勢はグローバルに受け入れられるでしょう」。

 自社開発のバックライトは、直下型LEDとローカルディミング技術の組み合わせである。筆者は製品を見て、「日本で展開するには明るすぎる」とかねてから思っていた。しかし、それはASEANで高輝度テレビを展開するための準備であったことが今、分かった。筆者からの提案だが、「直下型LEDバックライト+ローカルディミング」をプラットフォームとして、日本向けは黒を締めることを重視したローカルディミングを行い、ASEAN向けは輝度を高めることを重視したローカルディミングをするという、“二正面作戦”も今後、取れるのではないか。