さらに分解を進めると、大きなヒートシンクがついた金属製のケースが現れる。

[画像のクリックで拡大表示]

 これがどうやら、Pepperの頭脳らしい。

 案の定である。ケースの中には米Intel社のAtomプロセッサーが実装された基板があった。

[画像のクリックで拡大表示]

 「ふうっ」。分解を主導してきた1人が息をつく。緊迫した空気がようやく和らいだ。気がつけば開始からほぼ一時間。休みなしに作業して、ようやく頭脳の中枢にたどり着いた。まだまだ先は長そうだ。

 それにしても、なぜ頭部にプロセッサーを内蔵させたのか。ロボットの構成要素の配置が人に倣う必要がないのは、Pepperの目や耳が物語る通りだ。

 1つの仮説は知能をアップグレードする可能性である。頭の取り外しやすさから考えると、将来新たなプロセッサーなどを搭載した頭部に交換することで、本体は変えずに機能を強化する考えなのかもしれない。

 いずれにせよ、思案を巡らせている余裕はない。手持ちの時間で分解を済ませるためには、先へ先へと進むしかない。いよいよ次は本体だ。