スマートフォンやカメラといった日常手にする機器から、自動車や産業機器まで、ありとあらゆるところで使われる二次電池。二次電池を利用する用途は増え続け、市場規模は今後も拡大していくとみられる。二次電池のさらなる進化を求める声は強く、二次電池の開発競争も激しい。高性能二次電池の代表格であるリチウムイオン電池を上回る性能や使い勝手を狙った、次世代二次電池への注目度も高まっている。

 特許庁は、「平成25年度特許出願技術動向調査」において、国内外で出願された次世代二次電池関連の特許や論文を調査し、国内外の技術発展状況や研究開発状況を明らかにした。そして、今後日本が次世代二次電池について進めるべき戦略の方向性を考えた。本稿では、同調査の要点を紹介する(特許庁による調査レポートの概要(PDF形式)はこちら)。

 二次電池として高い性能をもつリチウムイオン二次電池のさらなる高性能化に向けた取り組みが重要である一方、従来のリチウムイオン二次電池の限界を超える、あるいは異なる利点を有する、次世代の二次電池の実現が期待されています(図1)。

図1 技術俯瞰図
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 本調査では、次世代二次電池として、全固体二次電池、空気電池、ナトリウムイオン電池、多価イオン電池、その他次世代二次電池(硫黄系電池、有機系電池)を取り上げました。

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