前回までで、システム設計を完了し、システムのアイテム構成と各アイテムの機能目標を確定させることができました。今回は、各アイテムが機能目標を実現するための具体的な設計値を決めていく「詳細設計」について説明します。

詳細設計は「ばらつき」との戦い

 「第4回:機能の明確化~従来製品の構造を盲目的に流用していませんか?~」で説明した通り「システム設計」では、システム内のエネルギー・情報・物体の入出力変換連鎖を、「オームの法則」や「気体の状態方程式」といった数式・因子で表現することで、システム全体の機能目標を各アイテムの機能目標に配分していきました。

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 ところが、このように配分され一見成り立っているように見える機能の入出力特性は、あくまでも上記数式が成り立つような理想状況下でのことであり、実際はシステム内外の様々な「ばらつき要因」で崩れてしまいます(式には、流量係数や温度範囲などが追加される)。

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 目標通りの機能の入出力特性を実現するために、「PROCESS」を構成する部品や材質といった設計値を決めていく詳細設計では、「ばらつき要因」をいかに想定し、ばらつきに対して機能目標を変わらず達成できるような設計値を設定できるかが肝となります。

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