図1●ROS対応を図った川田工業のヒト型ロボット「NEXTAGE OPEN」
2014年1月末の出荷開始を目指す。2013年11月6~9日開催の「2013国際ロボット展」にて撮影。
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 パソコンやスマートフォンは機種が違っても同じソフトウエアが使える。だが、現状の多くのロボットではそうはいかない。ロボットごとに、あるいはメーカーごとに、OSやミドルウエア、プログラム言語が異なっており、しかも通常はそれらの仕様が非公開となっているためだ。

 だが、ロボットをもっと幅広く活用したいのであれば、パソコンのアプリケーション・ソフトやスマホのアプリのように、他者が開発したソフトを利用したり、ロボットの専門家でなくてもソフトを開発できたりといった環境がほしくなる。他者のソフトを流用できれば、本当に開発が必要な部分だけに集中できるし、ロボットの専門家以外がロボットのソフト開発に関われるようになれば、もっといろんなアイデアをロボットに取り込めるようになる。

 そこで、近年注目を集めているのが、ロボット用オープンソース・ミドルウエアの「ROS(Robot Operating System)」だ。米Willow Garage社が開発し、Open Source Robotics Foundation(OSRF)が維持・管理しているミドルウエアだ。産業技術総合研究所が主体となって開発した「OpenRTM」、日本ロボット工業会が提唱しORiN協議会が維持・管理している「ORiN(Open Robot/Resource interface for the Network)」、欧州の「Orocos」や「YARP」など、ロボット用のミドルウエアはROS以外にも多数ある。その中で、欧米を中心に急速にユーザーを獲得しているのが、このROSだという。川田工業やデンソーウェーブ、川崎重工業など日本のロボットメーカーの中にもROS対応を開始するところが出始めている(図1、2)。

図2●デンソーウェーブのROS対応コントローラ
2013年11月6~9日開催の「2013国際ロボット展」にて撮影。
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