ガイアホールディングス 代表取締役の郡山龍氏
ガイアホールディングス 代表取締役の郡山龍氏
[画像のクリックで拡大表示]
腕立て伏せを応援するスマートフォンのアプリ
腕立て伏せを応援するスマートフォンのアプリ
[画像のクリックで拡大表示]

 そこで同社が打ち出したのが、無線モジュールは「採算ぎりぎりまで安くする」という戦略です。同社が2012年9月末に発表したBluetooth Low Energy対応の無線モジュールの価格は、わずかに200円(Tech-On!の関連記事)。しかも数万個単位ではなく、「配送などの手数料さえ負担してくれれば、1個からでも販売する」(2000個以上の発注があると、手数料が割安になるそうです)との方針です。これによって、単価が数千円の機器や玩具のようなものにも採用されているとか。Bluetooth Low Energyは、Apple社のiPhone 5やSamsung社のGalaxyシリーズが対応しているので、今後さらに周辺機器の需要が増していくと考えられます。

 「ソフト屋がハードを作ってますから、安くできるんです」と郡山氏。同社は無線モジュールというハードウエアだけではなく、ミドルウエアやアプリケーションの部分を主軸に据えているため、ハードの価格は製造原価ぎりぎりまで低くするというコンセプトです。現在のBLEモジュールは、他社のRFトランシーバICと自社設計のデジタル制御LSIの組み合わせとなっていますが、来年末までにはRF回路と上位のデジタル制御部を1チップに集積する計画です。同社はこのため、RF回路やアナログ回路分野の半導体設計者の採用を着々と進めてきました。これにより、「将来の目標価格は1米ドル」(郡山氏)が近づいています。

 「始まりはフィットネスだけではない。介護、育児支援、家電などいろいろある。日本市場よりも、海外市場の方が先になりそう」という同社。このような無線モジュールとサービスの組み合わせの認知度が高まれば、他社の追随などにより、スマートフォンにつながる機器の数がさらに増加する可能性もあります。

 スマートフォンは、クラウド・サービスやM2Mのゲートウエイであるとよく言われます。そのための“ラスト数m”をつなぐ無線モジュールも、今後重要性を増していくことになりそうです。

(お知らせ:ガイアホールディングスの担当者が、2012年11月2日(金曜日)に日経エレクトロニクス主催のセミナー「いよいよ動き出す「ワイヤレスM2M」~インフラから家電まで、無線技術がすべてをつなぐ~」で講演します。同社のM2Mビジネスに向けた取り組みや、無線モジュールの展開、半導体事業などについて、その詳細を語ります。M2Mビジネスにご興味のある方、ぜひ、ご参加いただけますと幸いです。くわしくはこちら