ゴルフ練習場や建築現場でよく見かける繊維ネット。いま、そうした繊維ネットを巾着状に編み、その中に石を入れた構造の「E-ユニット」(工法名:袋詰め玉石工)が海岸や河川の護岸工事に使われ始めた。E-ユニットは海岸などの洗掘防止に効果が高く、従来から使用されているコンクリート製の消波ブロックよりも安く、現場で石を中詰めするため素早い設置が可能だ。今後、公共工事で更に普及していくことが予想される。

こうした護岸・海岸用の袋詰め玉石工法用袋材E-ユニットを製造・販売するのが、陸上ネット分野で国内シェア約40%を持つナカダ産業(静岡県島田市)である。同社は、ゴルフ練習場の防球ネットや建築現場の安全ネットで培った技術をベースに、新たに護岸・海岸用の繊維ネット市場を開拓しようとしている。

海用大型袋体ネットの売上拡大が見えつつある中、ナカダ産業は次の製品開発を進めている。それが土木研究センターと共同で開発したセル型グラベルマットである。セル型グラベルマットは、繊維ネットで構成された四角柱または三角柱のセルに砕石を充填し、相互に連接してマット構造としたものである。大きさは洗掘防止用グラベルマットで幅2m×長さ10m×高さ0.25m。ロックユニットと比較し、礫海岸の海底に敷設することで砂利の吸出し防止や洗掘防止に特化している。

大型の網を編める編網