情報技術(IT)産業では米国系の大手企業、特に近年では「GAFA」に代表される「プラットフォーマー」の市場支配が長らく続いている。それでも法人向け(B2B)の市場セグメントでは、まだ事業機会が残されている。その一例が、危機管理ソリューションだ。中でも、災害時の安否確認システムを中心として、特色のある技術や製品を武器に大手企業のシェアを切り崩しつつあるのが、アドテクニカ(静岡県静岡市)である。

同社は現在、安否確認システム「安否コール」、ホームページ制作ソフト「フリーコード」、電子商取引(インターネット通信販売)ソフト「アクセスショップ」、営業自動化・顧客管理ツール「e-マップロケーション」という4つの主力製品で事業を展開している。

主力4製品のうち、同社が特に注力している「安否コール」の採用実績は800社以上と際立っている。同製品の採用企業には、多国籍企業や外資系の著名ブランド、大手メーカーなども含まれており、地元・静岡県内では業界最大手を抑えて8年連続のトップシェアを誇る。競合他社の安否確認システムと比較した場合、安否コールの最大の特徴はメールアドレスやパスワードの入力が一切不要なことだ。同社はこの関連技術で特許を取得している。