技術の祭典 テクノロジーNEXT 2019

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3兆円市場が見えてきた「金属3Dプリンター」産業利用最前線 独フラウンホーファー、米GE、先進ユーザーが語る製造・医療分野の新事例

複雑形状の一体化による軽量化、低コストでの変種変量生産などを可能とする新しいものづくり手法「アディティブマニュファクチャリング(Additive Manufacturing=AM、付加製造)/3Dプリンティング」。近年では航空宇宙や自動車、医療といったさまざまな産業において、金属の部品/製品を3Dプリンターで造ろうという取り組みが増えている。2030年度には装置、材料、造形物を合計した市場規模が3兆円を超える見込みだ(NEDO技術戦略研究センターによる予測)。

本セッションでは、広がり始めた金属3Dプリンターの産業利用について、その実像に迫る。この分野で世界をリードするドイツからは、先進ユーザー100社以上が参加するコンソーシアムを率いるフラウンホーファー研究機構の担当者を招聘。加えて、金属3Dプリンターの研究や応用に長年取り組んできた米GE、および金型や医療分野での適用、材料開発などに取り組む国内企業・大学からも講師を招き、技術と応用の両面から金属3Dプリンター産業利用の今後を探る。

※英語での講演は、日本語への同時通訳を用意しております。

開催概要

開催日時 2019年5月29日(水) 10:00~17:00(開場 9:30予定)
会 場 ホテル雅叙園東京(東京・目黒)
東京都目黒区下目黒1-8-1 MAP ↗

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プログラム

ドイツにおける金属AMの研究開発動向と共同研究プロジェクト

欧州、特にドイツでは金属3Dプリンティング/AM(Additive Manufacturing)の産業利用が急激に進んでいます。その分野は航空宇宙、エネルギー、自動車、医療、工具と幅広く、具体的な応用事例も増えてきました。欧州最大の応用研究所であるフラウンホーファー研究機構では、同機構に所属する各研究所でAMのプロセスや要素技術、材料などに関する研究を進めつつ、企業などと連携した共同研究プロジェクトを数多く手がけています。本セッションでは、100社以上の企業が参加する大型コンソーシアム「Agent-3D」の責任者に、ドイツにおけるAMの研究開発動向と共同研究プロジェクトの最新状況を解説してもらいます。

Actual R&D Trends in Metal AM and Joint Research Projects in Germany

Additive manufacturing is currently paving its way to industrial applications at high pace. While in medical applications there is already a widespread use of AM for customized solutions, the strongest innovation boost in AM is coming from aviation industry, followed by the energy sector, automotive industry, space and toolmaking industry.

Relying on a strong academic and industrial background in advanced manufacturing technologies, Europe is a strong player in the development of AM machines, processes, materials and components. Major national and European R&D programs as well as company in-house activities have led to successful implementation of AM for functional parts made from polymers, ceramics and metals. The Fraunhofer Gesellschaft as Europe’s leading institution for applied research is a key player in the advancement of AM along the entire processing chain – from part design to component testing and validation. Notably, the partners of the Fraunhofer Alliance Additive Manufacturing are leaders of important multi-million research projects, such as AGENT-3D and futureAM.

The aim of this plenary lecture is to highlight selected german AM research initiatives and their research foci, covering the different classes of materials and a wide range of AM processes. Major emphasis is placed on challenges towards industrial implementation, including quality assurance and process certification, high performance materials and structures, multi-material and multi-functional solutions, testing and characterization as well as standardization actions.

  • エレナ・ロペス 氏

    独フラウンホーファー研究機構
    材料・ビーム技術研究所(IWS)付加製造部門 部長

    エレナ・ロペス 氏

    バリャドリッド大学およびフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクで化学工学を専攻し、2014年にドレスデン工科大学で博士号を取得。その後、2006年より研究者として所属していたフラウンホーファー材料・ビーム技術研究所(IWS)のプロジェクトマネージャーに就任。CVD技術の研究を経て、プリンティング・付加製造の分野で研究を重ねる。2017年より、フラウンホーファーIWS内ドレスデン・付加製造センター(AMCD)付加製造部門部長を務める。目下、100社以上の企業が参加する大型コンソーシアム「Agent-3D」の責任者としてプロジェクトを率いている。

昼食休憩(お弁当を用意します)

GEが推進するアディティブ製造の最前線

GEは金属3Dプリンターを中心としたアディティブ製造(AM)技術を包括的に活用することで、自社の航空機エンジンや重工業をはじめ、その他自動車、産業機器から医療まで様々な分野で知見を積み重ねてきました。欧米では、アディティブ製造の活用の焦点はすでに試作から量産へと移行しており、日本でも本格的に導入・活用する企業が増えています。世界的なトレンドとして大型部品の一体造形のニーズが高まるなか、装置の大型化と、それに伴う高速化や自動化も進んでいます。また、高度な応用支援サービスへのニーズが高まる中、GEは金属3Dプリンターの「ユーザー&メーカ」としての経験を生かしてコンサルティングサービスを提供しています。講演ではこれら最新動向や事例も紹介します。

  • トーマス・パン 氏

    ゼネラル・エレクトリック(GE)
    GEアディティブ 日本統括責任者

    トーマス・パン 氏

    トーマス・パンは、GEアディティブの日本統括責任者。「アディティブ製造で世界のものづくりの変革を起こす」ことを掲げる、GEの3Dプリンティング事業、GEアディティブの日本マーケット拡大の職責を担う。

    1989年、パンは米国3D Systems社での3Dプリンタ素材の研究開発で自身のキャリアをスタート。1995年にスイスCiba-Geigy社に入社し、光造形樹脂研究開発センターを技術長として設立。1999年には、米国3D Systems社より日本マーケット開拓の任を受け、2002年にスリーディー・システムズ・ジャパン社を設立。同社の代表取締役社長を務め、2009年からは同社アジア太平洋担当事業統括部長を兼任。

    2010年、プロトラブズ合同会社の職務執行者社長に任命され、同時に米国本社Proto Labs, Inc.の執行役員に就任。同社参画後7年間でプロトラブズ日本法人の顧客を2,500社、従業員を100名規模へと成長・拡大させた実績を有する。その後、2018年1月、GEに入社し、現在に至る。

    東京生まれ、高校卒業まで日本で過ごした中国系アメリカ人。

    米国カリフォルニア大学 物理科学学部にて学士号取得

    米国 南カリフォルニア大学 高分子物理化学 工学博士号取得

「日本は金属AM技術で世界に勝てるか」 ~ものづくり大国の日本復活を目指して~

金属積層技術に関して、欧米、中国に比べて日本は大きく遅れをとっているという状況下、世界市場の現状と将来予測、それに対する日本の現状を紹介。実際に世界ではどういった分野で実用化、量産化が進んでいるか等、実例を交えて紹介します。また、「ものづくり大国ニッポン」の復活を目指し、金属積層技術を日本に普及・定着させる事を目的として設立した「日本積層造形株式会社(JAMPT)」の会社紹介を行います。

  • 保田 憲孝 氏

    日本積層造形
    代表取締役社長

    保田 憲孝 氏

    1987年4月、日商岩井(現・双日)入社。重機・インフラ部第二課課長、プラント・インフラ第一部部長、電力プロジェクト部部長、アジア・大洋州機械部門(シンガポール)部門長を歴任し、2015年4月に海外業務部特命担当部長(事業創成)に就任。2017年11月から現職。

金属AMによるカスタムメイド人工関節などの生体材料製造

  • 西村 直之 氏

    信州大学
    先鋭領域融合研究群 バイオメディカル研究所  バイオテクノロジー・生体医工学部門 教授

    西村 直之 氏

    1992年に岡山大学大学院工学研究科合成化学専攻を修了。1992年4月三井造船に入社し、同社技術本部玉野研究所主任研究員などを務める。2006年5月にナカシマプロペラ(現帝人ナカシマメディカル)に入社し、2018年12月まで所属。その間、2011年に岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程に入学し、2015年に同課程単位認定退学。2016年に博士(工学)取得。2019年1月から現職。

ハイブリッド金属3Dプリンティングの射出成形金型への適用事例

金属3DPと切削を組合せたハイブリッドシステムの概要と、これを適用した高機能射出成形金型の実用事例を中心に紹介する。このシステムを金型加工に適用すると、従来の切削プロセスでは加工不可能な深リブを含む金型を短納期・高精度・高品位に製作でき、さらに、自由な温度調節回路を組み込むことにより成形生産性の向上を実現している。

  • 阿部 諭 氏

    パナソニック 
    ライフソリューションズ社  ものづくり革新本部 生産技術センター 製造システム開発部 金型成形開発課 主幹

    阿部 諭 氏

    1991年に北海道大学工学部精密工学科卒業、1993年に同大学大学院工学研究科精密工学専攻修了。1993年に松下電工(当時)に入社し、生産技術研究所に配属。1999年から「金属光造形複合加工技術」の開発に従事する。2007年に金沢大学自然科学研究科システム創生科学専攻を修了し、博士(工学)取得。現在はパナソニック ライフソリューションズ社ものづくり革新本部生産技術開発センター主幹。

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