2019年9月に開催された、国内最大のゲームの祭典「東京ゲームショウ(TGS2019)」。2020年に商用化が控える次世代通信規格「5G」を見据え、TGS2019ではeスポーツやクラウドゲームの拡大など、今後のゲームコンテンツの行方を示す方向性がいくつか示された。その1つが、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)である。

 TGS2019の会期中、マウスコンピューターの展示ブースでは「ゲーム会社がVR/ARにいま注目すべき理由」と題して、VR/ARを使ったゲームやコンテンツを制作する専門家4人によるパネルディスカッションが催された。登壇したのはヒストリア 代表取締役の佐々木瞬氏、リブゼント・イノベーションズ 代表取締役の橋本善久氏、積木製作 シニアディレクターの関根健太氏、Epic Games Japan サポートエンジニアの岡田和也氏4人。VR/AR/の専門メディアであるMogura VRの編集長でMogura Mogura Inc. 代表取締役社長 CEO 久保田瞬氏がモデレーターを務めた。

左からモデレーターのMogura VRの編集長でMogura Mogura Inc. 代表取締役社長 CEO 久保田瞬氏、パネリストのヒストリア 代表取締役 佐々木瞬氏、リブゼント・イノベーションズ 代表取締役 橋本善久氏、積木製作 シニアディレクター 関根健太氏、Epic Games Japan サポートエンジニア 岡田和也氏
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 4人のパネリストはいずれも、2013年に米OculusがVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift DK1」をリリースしたことをきっかけにVRに取り組んでおり、ここ数年のVRの急速な普及を実感しているという。

 モデレーターの久保田氏がVR/ARのホットな領域を尋ねると、ヒストリアの佐々木氏は「VRゲームも増えてきましたが、最も盛り上がっているのは非ゲーム分野。特に建築や自動車関連の仕事が多いです」と答えた。

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 もともと建築設計や建築現場のトレーニング用にVRコンテンツをいち早く制作してきた積木製作の関根氏は「建築とVRは相性が良く、この2、3年でVRの利用が急速に広がっています」と指摘する。「エンタープライズ分野がホットです」とリブゼント・イノベーションズの橋本氏も声をそろえる。

 ゲームエンジン「Unreal Engine」のサポートエンジニアであるEpic Games Japanの岡田氏も「数年前まではゲーム系VRのサポートをすることが多かったのですが、最近は非ゲーム系、特に自動車業界からの問い合わせが急増しています」と明かした。