アプリ連携の糖尿病患者向け保険、狙うは国内300万人の巨大市場

2019/12/19 17:50
河合 基伸=日経 xTECH/日経デジタルヘルス

 「国内の糖尿病の患者数は約300万人。これまでは保険への加入をお断りしたり、割増料金をいただいたりするなど、十分なソリューションを提供できていなかった」(SOMPOひまわり生命保険の大場康弘社長)――。SOMPOひまわり生命保険は、スマートフォンのアプリと連携した糖尿病患者向けの医療保険「ブルー」を2019年12月24日に発売すると発表した。アプリで治療の継続を支援して重症化を予防することで、糖尿病患者への医療保険の提供が可能になった。

左からSOMPOひまわり生命保険の大場康弘社長、H2のEd Deng CEO(撮影:日経 xTECH)
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 新商品の開発に向けてSOMPOひまわり生命保険は、糖尿病などの慢性疾患管理アプリ「シンクヘルス」を手掛ける台湾H2と業務提携した。H2は台湾の他、日本やシンガポール、マレーシアなどでアプリを提供しており、約30万人が利用しているという。台湾の保険会社は既にH2のアプリと連携した糖尿病患者向け保険の提供を開始している。

 SOMPOひまわり生命保険のブルーの加入者は、シンクヘルスを利用して血糖値や食事、運動、血圧、体重、薬剤などを日々管理する。入力したデータから自動でアドバイスなどを送信する機能を備え、重症化を防ぐのに役立つ。実際にアプリのユーザーは「治療の継続や、症状の改善といった効果が現れている」(H2のEd Deng CEO)という。

アプリの利用方法(スライド:SOMPOひまわり生命保険、撮影:日経 xTECH)
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 保険期間は5年間。それぞれの1年間で糖尿病の指標となる「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の値が7.5%未満になったことがあれば、1年ごとに1カ月分の保険料相当額を「HbA1c管理支援還付金」として加入者に給付する。さらに、5年間の保険期間が満了する直前の1年間に測定結果が7.5%未満になったことがあれば、健康な人向けの通常の医療保険に加入できるようになる。数値の確認のために、医療機関などで測定した検査結果を撮影して送信する機能をアプリに追加した。

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