病棟の一部を実証フィールドとして提供、東北大学病院の狙いとは

2019/12/12 05:00
近藤 寿成=スプール

 東北大学病院は、同病院におけるスマートホスピタルの実現に向け、日本の病院では初となる課題解決型研究開発実証フィールド「オープン・ベッド・ラボ(OPEN BED Lab:以下OBL)」を2020年1月1日付で開設する。

 OBLでは、病棟の一部(西病棟15階の旧病床機能)をテストベッドとして企業に貸与し、医療機器や医療システム・サービスなどの研究開発実証フィールドとして活用する。医療・ヘルスケアの現場の視点を取り入れることで、医療現場が受け入れやすいポイントを押さえた開発が可能となる。

OPEN BED Lab概要
(出所:東北大学病院)
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 企業同士が共に働く場を創出するオープンスペースも設ける。実際の医療現場を活用し、患者や医療プロフェッショナル、病院経営者の視点を取り入れた実効性のある研究開発を推進することで、少子高齢社会や医療格差、医師の働き方改革など、日本が抱える医療課題の解決につなげる。

 東北大学病院では、2019年10月から「東北大学病院スマートホスピタルプロジェクト」を推進しており、OBLはその一環として開設される。東北大学病院はこれまで、臨床研究中核病院として出口戦略を見据えた国際水準の研究開発支援を実施してきた。OBLはその実績に基づき、さらに次の開発フェーズとなる実証の場を企業に提供することで、社会化・実用化のさらなる加速を目指す。

OPEN BED Labの役割
(出所:東北大学病院)
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 OBLには現在、サスメド、Search Space、大日本住友製薬、フィリップス・ジャパン、ユーグレナの5社が入居を予定する。現状では最大10社程度の受け入れが可能となっており、今後さらに拡充していく。

 AI開発支援を目的とした「AI Lab」も開設する。AI開発企業と連携して課題設定・デザインから介入することで、医療現場で日々起きている課題の解決を目指すAIの 開発支援に取り組む。

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