パナソニックと西川のスリープテックサービス始動へ、マットレスと家電が連携

2019/12/10 21:30
野々村 洸=日経 xTECH/日経コンピュータ

 パナソニックと西川(東京・中央)は2019年12月10日、「快眠環境サポートサービス」を共同開発したと発表した。西川のマットレスから取得した睡眠データを利用してパナソニック製の家電を自動制御。ユーザー個人に合わせて心地よい睡眠をサポートする。サービス開始は2020年3月18日、価格は月額990円(税込み)。

西川の竹内雅彦営業統括本部営業統括取締役執行役員(左)、パナソニックの内田義人アプライアンス社コンシューマーマーケティングジャパン本部くらしサービスビジネスユニット長
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サービスを支えるマットレス、エアコン、照明器具
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 「ただ家電を制御するだけでなく、(快眠のための工夫を)一人ひとりのユーザーに合わせることが重要だ」。パナソニックの内田義人アプライアンス社コンシューマーマーケティングジャパン本部くらしサービスビジネスユニット長は睡眠サポートの個人最適化の必要性をこう訴えた。実はパナソニックは照明が睡眠に与える影響の研究や、寝室のエアコン制御実験などを通して、快眠を促す空間デザイン技術を培ってきた。しかし家電をどれだけ丁寧に制御しても、個々のユーザーすべてに対応するのは困難だ。そこでパナソニックは今までの取り組みに、ユーザーから直接データを収集している寝具メーカーの西川の知見を加え、睡眠の個人最適化を進めていった。

「快眠環境サポートサービス」
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 西川の竹内雅彦営業統括本部営業統括取締役執行役員は「西川は科学的な根拠に基づいて事業開発を進めてきた」と睡眠関連技術への自信を語る。同社の強みはセンサー搭載マットレスを利用した睡眠状態の判定技術だ。圧力などを検知する体動センサーを用いて、ユーザーの動き、呼吸の仕方などのデータを収集して分析。マットレスから収集したデータはスマホアプリ「nishikawa LINK」で睡眠状態を判定できる。

睡眠のパーソナルデータの測定
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 そして両社は新たなスマホアプリ「Your Sleep」でユーザーの睡眠改善を促す。Your Sleep はnishikawa LINKに収集したデータを利用し、睡眠状態を分かりやすく可視化する「睡眠深度(グラフ)」「睡眠スコア」の表示、快眠を狙った家電の制御などができる。例えば寒い冬を想定した場合、睡眠前に部屋の温度を高め、入眠したら温度を下げるとともに風向を変え、起床前に部屋の温度を再度高める。照明は睡眠前に消灯、起床前までに徐々に明るくなるように制御する。寒い・暑いなどといったユーザーのフィードバックを通し、家電制御の方法を調整できる。その他、睡眠時間や中途覚醒回数、ユーザーの行動アンケートの結果などから快眠につなげるアドバイスも表示する。

エアコンの制御
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睡眠改善のアドバイス
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 同サービスを支える製品の価格は、西川の提供するセンサー搭載マットレス「[エアーコネクテッド]SIマットレス」が14万800円(税込み)。パナソニックの製品はオープン価格だが、無線LAN内蔵エアコン「エオリアEXシリーズ」の市場想定価格は14万円前後~26万円前後、LEDシーリングライト「LINK STYLE LEDシリーズ」は同4万5000円前後~8万円前後。今後パナソニックは他の家電と連携する可能性も示唆した。

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