自動車を路上で走行させて排ガス量を計測するRDE(Real Driving Emissions)試験を実施している英国の非営利団体、AIR(A llow I ndependent R oad-testing)は2019年11月27日、欧州で販売されている小型商用車10車種の排ガス評価「AIR Index」を発表した。

RDE測定器を装着したMercedes-Benz「Citan」の検査車両
(写真:AIR)
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 AIRは、公的機関や民間組織の科学者や経済学者から成る、自動車メーカーから独立した団体。自動車を実際に路上で走行させて排ガス量を計測し、そのデータをユーザーや政策立案者、フリートオーナーに提供している。AIR IndexはRDE試験方法「CWA 17379」に基づいて車両の排ガス量を測定し、A~Eの5段階で評価したもの。

 今回試験したのは欧州で販売台数が多い10車種で、いずれもディーゼルエンジンを搭載し、欧州排ガス規制「Euro 6」に適合しているモデルである。試験の結果、ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)の「Crafter」が最もクリーンで、NOx量は53mg/kmだった。一方、ドイツ・メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)「Citan」のNOx量は規制値(105mg/km)の8倍以上となる902mg/kmとなり、E評価となった。公式のNOx規制値は実験室での測定値で、バンの場合は車両の重量によって異なる。今回の結果から、実験室と実走行では排出量が大きく異なることが良く分かる。

 なお、今回の試験でMercedes-Benzの2017年型「Vito」を試験した際に、最初の試験ではD評価となったものの、メーカー主導で排ガス管理システムを更新して再度テストしたときにはNOx量が半分になったという。すでに販売した車両であっても、このようにあとからシステム更新を適用できれば、DからCへと評価が上がる場合もある。

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