シャープ100%子会社のAIoTクラウドは2019年11月28日、シャープ東京ビルで発表会を開き、ビジネスコミュニケーションサービス「LINC Biz(リンク ビズ)」を発表した(写真1)。同日よりWebサイトで提供を開始した。

写真1●シャープ子会社のAIoTクラウドがビジネスコミュニケーションサービスを発表
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 LINC Bizは働き方改革によるテレワーク利用などを想定し、ビジネスチャットとビデオ会議をシームレスに統合したことが特徴。類似サービスに比べて国内の中小企業が低コストで導入できることがメリットとしている。

Eメールを使うことに限界

 発表会にはAIoTクラウド代表取締役社長の赤羽良介氏が登壇(写真2)。2019年10月1日にシャープから分社化した同社について、「259名の従業員の7割がソフトウエアエンジニアだ。シャープのAIoTプラットフォームの構築やソリューション事業を展開している。オープンソース技術の活用や自社データセンターも強みだ」と紹介した。

写真2●AIoTクラウド代表取締役社長の赤羽良介氏
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 LINC Bizはソリューション事業の新サービスと位置付ける。開発の背景として、シャープ社内では拠点間のやりとりにEメールを使うことに限界を感じていたという。「市販のビジネスチャットツールも検討したが、2万人の全社導入にかかるコストや使い勝手の悪さから自社開発を決めた」(赤羽氏)。

 国内企業のビジネスチャットやビデオ会議の導入率は諸外国に比べてまだ低いことから市場の伸びしろは大きいと考え、社内で運用しながら構築してきたツールを新サービスとして外販するに至った。

 LINC Bizの機能は大きく分けて「チャット」と「ミーティング」の2つ。チャット機能は公開/非公開のチャンネルで複数人がチャットできるもので、ファイルの添付やダイレクトメッセージ、絵文字も利用可能となっている(写真3)。

写真3●LINC Bizのチャット機能
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 ミーティングはビデオ会議機能でデスクトップ画面の共有や、共有したドキュメントへの書き込みが可能。サービスを導入していない社外との会議を想定したゲスト招待機能も備える(写真4)。

写真4●LINC Bizのミーティング(ビデオ会議)機能
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 今後はユーザーからの要望に応じて機能拡張を提供するという。具体的には、業務報告の集計、申請などのワークフロー、社内問い合わせに答えるチャットボットなどの構想を挙げた。

写真5●今後提供予定の機能拡張の例
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 その1つであるチャットボット「LINC Biz bot」は、月額5万円のライトプランをLINC Bizと共に提供開始した(写真6)。シャープの家電製品などで培った自然言語処理技術を応用した自社開発エンジンを備え、Excelシートに入力したQ&Aを読み込ませることで、チャットボットを運用できるという。

写真6●チャットボット「LINC Biz bot」
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