専用のソールを靴に入れるだけで、アプリで歩行の姿勢のチェックと改善アドバイスを確認できる――。NECとFiNC Technologiesは、歩行センシングインソール「A-RROWG(アローグ)」を開発した。このほどマクアケが運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」を利用し、先行予約を開始した。まずは30代から40代の男性をターゲットにしており、将来的に対象を拡大する考えだ。

センサー付きのソールとアプリ
(写真:日経 xTECH)
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 A-RROWGはNECが開発した小型分析センサーを搭載したインソールと、専用のアプリで構成される。慣性センサーで利用者の歩行の軌跡を検出し、NEC独自の技術で歩行速度や歩幅、接地角度、離地角度などのデータを取得。その結果を基にアルゴリズムが歩き方のパターンを推定する。

歩行分析のイメージ
(出所:NEC)
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アプリのイメージ
(出所:NEC)
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 利用者は姿勢のタイプや歩行に関する分析リポートなどをアプリで確認できる。さらに利用者は歩き方のパターンに応じて、FiNCが監修したアドバイスやトレーニングメニューをアプリを見ながら実践できる。

 NECとFiNCは、歩行状態を可視化することで健康状態を改善できるとしている。例えば速度や歩幅は消費カロリー、足を上げる高さなどは姿勢の乱れ、歩き方の左右バランスは体のゆがみなどに関連する可能性がある。

 他社でも靴を利用して歩数などを検出するサービスや製品を開発・販売した事例はあるが、アドバイスやトレーニングの確認がセットになっているものは珍しいという。また歩き方のパターンを確認するには、センサーを使う以外にもカメラで静止画や映像を取得して解析する方法もある。「カメラを利用する場合は専用の設備が必要になるが、インソールであれば日常生活で計測可能だ」とNECの担当者は説明する。