日本IBMは2019年11月27日、パブリッククラウドサービス「IBM Cloud」の販売戦略に関する説明会を開いた。アプリケーションの動作環境を仮想化する「コンテナ」技術を基にしたミドルウエア群「IBM Cloud Paks」を重点的に販売する方針を説明した。

日本IBMの伊藤昇常務執行役員
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 伊藤昇常務執行役員は「クラウド技術が世に出てから10年ほどたつが、企業情報システムのワークロードの20%程度しかクラウドへ移行できていないとみられる。既存アプリケーションを抱えながらクラウドに移行するのが困難だという現実がある。IBM Cloud Paksを使えば、既存アプリをコンテナ化してクラウドへの移行を進めやすい」と説明した。

「IBM Cloud Paks」の概要。IBMの既存ミドルウエア群が様々なパブリッククラウドやオンプレミス環境で動作する
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 IBM Cloud PaksはIBM Cloudだけではなく、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなど他社のクラウドサービスやオンプレミス環境でも稼働する。特定のクラウドベンダーに縛られない「ハイブリッド・マルチクラウド」を実現できるのが特徴だ。

 IBMは2年以上かけて、メッセージ連携ツール「IBM MQ」やAI(人工知能)システム「IBM Watson」など100以上のミドルウエアをコンテナで動作するようにしてきたという。これらをIBM Cloud Paksの部品として提供。既存のミドルウエアをそのままパブリッククラウド環境で動かせるメリットを訴求する。