NTTコムウェアは2019年11月21日、仏IT大手アトス(Atos)と情報セキュリティー分野の事業拡大に向けた戦略的協業を同月から始めたと発表した。アトスが強いIAM(Identity & Access Management=IDとアクセス認証の管理)分野のソリューションを日本の大企業向けに展開する。

NTTコムウェアの関洋介取締役と仏アトスのピエール・バルナベ上級副社長
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 NTTコムウェアは10年ほど前からアトスと取引関係があるという。NTTコムウェアはNTTグループのIT会社として、NTTグループの従業員やサービス利用者を含む約450万人を管理する大規模なIAM環境を構築・運用。ここでアトスの製品を利用してきた。今回の協業を機にアトス製品とNTTグループのノウハウを組み合わせて他の日本企業への拡販を進める。

 NTTコムウェアの関洋介取締役は「企業が複数のクラウドサービスを使い、かつ、従業員は自宅や外出先からPCやスマートフォンを含む多様なデバイスでアクセスするようになって、ID管理は従来より複雑になり、IAM分野の市場規模も拡大している」と述べた。そのうえで「アトスのIAMソリューションは多種多様なクラウドサービスに対応しており、『この部署の管理者の役割の人にはこの権限を付与する』といったきめ細かく管理する機能も充実している。当社のノウハウと組み合わせて事業を伸ばしたい」と協業の狙いを説明した。

 アトスのピエール・バルナベ上級副社長は「IAMはセキュリティーを高めるために不可欠なソリューション。すでに欧州では当社製品が強いが、NTTコムウェアとの協業を機に、セキュリティー製品の市場が大きい日本でも事業を拡大したい」と語った。