キングジムは2019年11月20日、携帯型翻訳機「ワールドスピーク HYP10」を12月6日に発売すると発表した。価格は2万6000円(税別)から。初年度の販売目標台数は8万台。

キングジムが発売する携帯型翻訳機「ワールドスピーク HYP10」
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 155言語に対応するほか、英語(5種類)やスペイン語(2種類)、中国語、韓国語など17言語はインターネットに接続していない状態でも日本語などとの翻訳が可能。翻訳に使う言語の設定も音声認識でできる。無線LANとLTEのモジュールを内蔵している。翻訳エンジンは「米グーグルや米マイクロソフトなど複数の翻訳エンジンを、言語ごとに使い分けている」(商品開発部の高尾政利氏)。

 インドのタタコミュニケーションズのSIMカードを添付し、日本を含む世界で2年間に1GB(翻訳時間約35時間相当)または3GB(同約105時間相当)使えるモデルを用意しており、価格は順に3万6000円(税別)、5万1000円(同)。ソフトバンクのSIMカードをセットにして、国内限定で2年間使い放題(高速通信は月2GB)としたモデルもあり、価格は5万6000円(同)。

 同社の亀田登信常務は「7月に発売したワールドスピークの据え置き型モデルは、宿泊施設や金融機関などに導入いただいている。導入企業にヒアリングした結果、特に地方都市で外国語を話せる人員を確保するのが難しいと考える企業が多いほか、屋外で使えるよう手軽に持ち運べるようにしてほしいという声があり、携帯型を加えた」とする。

 携帯型の翻訳機市場を巡っては、先駆けとなったソースネクストの「ポケトーク」が発売から2年間で50万台超を売り上げ、現在も9割超のシェアを握っているとみられる。同社は対応言語の多さやオフライン機能、法人向けの販路などで差異化を図る方針だ。「ソースネクストが1人勝ちの市場だが、市場の拡大に合わせて10%のシェアを取りたい。キングジムの電子文具事業のなかで1つのカテゴリーとして確立させたい」(亀田常務)とした。