日立製作所は2019年11月15日、働き方改革を支援するスマートフォンアプリ「ハピネスプラネット」を使って延べ4300人が参加した実証実験の結果を発表した。アプリの活用によって組織の「幸福感」を高め、働きがいを示す指標の「心の資本」を高める効果があったという。

日立製作所のスマートフォンアプリ「ハピネスプラネット」の画面
(出所:日立製作所)
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 実証実験は2018年から4回取り組み、日立やコクヨ、電通、東京ガス、ブリヂストンなど83社の延べ4300人が参加した。アプリはスマホの加速度センサーを使って人の無意識な身体運動パターンを把握し、幸福感を計測する。計測結果を基に「前向きな言葉を選んで会話をしよう」「休憩時間にストレッチをしよう」といった提案を表示し、幸福感の向上を促す。

 実験期間の前後に「心の資本」に関するアンケートを実施した。項目は「自ら進む道を見つける力」「自身を持って行動する力」「困難にも立ち向かう力」「物事の明るい面を見る力」の4つ。米国の経営学者フレッド・ルーサンス氏の研究を基に定義した。回答を集計したところ、3週間の実験期間の前後で「心の資本」の指標がおおむね33%向上したという。日立は今後、ハピネスプラネットの趣旨に賛同する企業との連携を広げ、組織の活性化を支援する取り組みを推進するとしている。

 アプリは日立の矢野和男フェローによる幸福感に関する研究を基に開発した。当初は専用の名札型ウエアラブルデバイスの形態で実装した。日本航空(JAL)などが働き方改革の実証実験に採用している。