トレンドマイクロは2019年11月15日、東京都内で自社イベント「DIRECTION」を開催した。基調講演に登壇したエバ・チェン社長兼CEO(最高経営責任者)は「クラウドの普及などによって企業の情報システムは複雑化し、サイバー攻撃の原因や影響の調査がより困難になっている。トレンドマイクロはこれに対する解決策を提供したい」と話した。

トレンドマイクロのエバ・チェン社長兼CEO(最高経営責任者)
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 基調講演でチェン社長はクラウドのセキュリティー対策を包括的に管理するための新しいプラットフォーム「Trend Micro Cloud One(仮称)」を2020年をめどに発売する方針を明らかにした。「Amazon Web Services」や「Microsoft Azure」といったパブリッククラウド上にあるファイルや仮想サーバー、サーバーレスアプリケーションなどに潜むセキュリティー脅威への対策手段をまとめて提供するという。どこでどんなセキュリティーインシデントが発生しているかを早期に把握しやすくする狙いがある。

新セキュリティー基盤「Trend Micro Cloud One(仮称)」を発表
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 同プラットフォームの完成に向け、同社は2019年10月にクラウドセキュリティーの管理ツールを開発するオーストラリアのクラウドコンフォーミティー(Cloud Conformity)の買収を発表している。チェン社長は「クラウドコンフォーミティーのツールを使えば、クラウド環境のセキュリティーの不備を自動的に検出してシステム管理者に報告し、対策を支援できる」と説明した。

 トレンドマイクロは2019年11月6日にサポート担当者が顧客情報を不正に持ち出したとされる不祥事を発表したが、基調講演では言及しなかった。