スウェーデンEricsson(エリクソン)とスイスSwisscom(スイスコム)、米Qualcomm(クアルコム)は2019年11月11日、動的周波数共有技術(Dynamic Spectrum Sharing、DSS)を使った5G無線データ通話の大規模試験を実施したと発表した(EricssonのニュースリリースQualcommのニュースリリース)。EricssonとQualcommは同年8月に3GPP準拠のFDD(Frequency Division Duplex)にて、低周波数帯を共有する形での世界初とするDSS関連実験を行っている(関連記事1)。今回はスイス全土での商用化を目指して、Swisscomデジタルラボの商用プラットフォームを用いた大規模実験となった。実施日は同年10月31日である。

出所:EricssonのTwitter
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 実験では、Ericsson無線システム(Ericsson Radio System)の一部にもなっているESS(Ericsson Spectrum Sharing)を使用している。4Gと5Gで周波数を共有し、ミリ秒単位での動的周波数切り替えが可能なこのESSは、既存の4Gネットワークにてソフトウエアをアップグレードするだけで導入完了。短期間かつ低価格での柔軟性の高い5Gネットワーク構築を実現し、周波数の効率利用とエンドユーザーへの高い体験提供を可能にする。Qualcommの周波数共有標準機能対応Snapdragon 5Gモバイルプラットフォームで開発された5G FDD対応スマートフォン、その他端末類で利用できる。

 Swisscomは、Ericssonと協力して、欧州最初の5G商用サービスを同年4月から3.6 GHz帯で開始している(関連記事2)。同年末までにスイスの人口の9割にまで5Gサービスを広げるとし、今回のDSSを導入しての実現を進めたいとしている。

出所:EricssonのTwitter
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