米Qualcomm(クアルコム)は2019年11月7日、5Gのグローバルセールスが2035年までに13.2兆米ドルに到達するとの調査レポートを発表した(Qualcommのブログ)。英IHS Markitの協力を得て進められた今回の調査は、Qualcommが2017年に発表した「2035年までに、5Gが最大12.3兆米ドルの製品やサービスを創出する」との調査結果(関連記事)から1兆米ドル上方修正したものになっている。

2035年に5Gによる売り上げは13.2兆米ドルへ
出所:Qualcomm
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 IHS Markitはこの1兆米ドル上乗せの理由として、5G標準化が早期に完了し、その後の商用サービス開始が加速したことを挙げている。2019年10月にスペイン、バルセロナで開催されたQualcomm 5G Summitでも、現在30以上の5Gネットワークが稼働開始し、40以上の企業が5G対応端末を発表するなど、以前の世代の移動通信に比べ、最速ペースでサービス展開が進んでいると報告している。

 今回の調査レポートが示す主な内容は下記の通り。

 ・全世界的な5Gバリューチェーンにより、2035年には2230万件もの雇用を発生する。これは、現在同規模の経済生産高を有する企業が抱える雇用件数の3.4倍に上る

2035年の5Gバリューチェーンの経済貢献度
出所:Qualcomm
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 ・世界の5Gバリューチェーンの技術力向上、技術基盤強化に向けた投資額は、年間平均2350億米ドルに上る。これは2017年、米国連邦政府や州、市などが交通インフラストラクチャーに投じた全費用の80%とほぼ同額となる。

 ・2020年から2035年までの5Gモバイルバリューチェーンにおいて、研究開発や設備への年間平均投資額は米国が1位で、全世界の投資額の27%、その後を中国が26%で追う形になる。

2020年から2035年までの5Gモバイルバリューチェーンへの投資額の割合
出所:Qualcomm
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 このレポートは同社サイトからダウンロード、閲覧可能となっている。

The 5G Economy:How 5G will contribute to the global economy
IHS Markitが調査した。出所:Qualcomm