マネーフォワードは2019年11月11日、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)ベンダー向けにマーケティング支援サービスを提供するスマートキャンプを子会社化すると発表した。スマートキャンプの72.3%の株式を取得する。取得金額は約20億円で、買収完了は11月中の予定だ。マネーフォワードの辻庸介社長は、「今回の株式取得により当社にとっては新領域となるマーケティング支援に進出していく」と強調した。

スマートキャンプの古橋智史CEO(左)とマネーフォワードの辻庸介社長
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 スマートキャンプの主力である「BOXIL」は、SaaSに特化したリード取得支援サービス。「現在は1000種類のSaaSを紹介できる体制で、業界でもトップのシェアを持っている」と同社の古橋智史CEO(最高経営責任者)は話す。同社はBOXILに加え、インサイドセールスのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービス「BALES」やインサイドセールス支援のSaaS「Biscuet」も新規事業として展開中だ。

 マネーフォワードは今後、スマートキャンプの提供するBOXILを使い自社の主力サービスである会計関連のSaaSユーザーに向け、お勧めのSaaSを提案するといった新サービスを提供する予定だ。加えてBOXILやBALESの提供経験を持つスマートキャンプのノウハウを生かして、展示会の開催といったBtoB分野のマーケティングビジネスへの進出も見込む。マネーフォワードの辻社長は「上場してから買収は4社目となるが、これまでの3社は買収後にいずれもユーザー数などが伸びている」と強調。スマートキャンプについては「中立性を保つためにも現在の経営陣が残り、別会社として運営していく」(辻社長)とした。