三菱ケミカルホールディングス(HD)は2019年11月11日、オペレーションズリサーチの1分野である「数理最適化」技術を使って業務変革を推進する「数理最適化CoE(Center of Excellence)」を設置したと発表した。数理最適化技術に詳しい人材をグループ内外から集め、知見を集約。事業や地域をまたがった生産計画の立案やサプライチェーンの最適化に取り組み、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる。当初は数人規模で発足する。

 三菱ケミカルHDのCDO(最高デジタル責任者)を務める岩野和生執行役員は数理最適化CoE設立の経緯をこう語る。「当グループには1990年代に数理最適化技術を使って生産計画の立案やサプライチェーンの最適化などに取り組む人材が複数人いた。しかし、一定の成果を上げた人材はその後、別の仕事をしている場合が多い。IT環境や数理最適化のアルゴリズムが進歩した今、以前よりも高度な課題に取り組むため人材を再結集しCoEを作ることにした」。

三菱ケミカルホールディングスのCDO(最高デジタル責任者)を務める岩野和生執行役員
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 CoEは今後、生産計画や調達の最適化、グローバルでのサプライチェーン最適化、エネルギーマネジメントといった課題に取り組む。業務分析から改革案の立案、プロトタイプ開発、実現可能性の検証までを担当する。システム開発や運用は三菱ケミカルエンジニアリングや三菱ケミカルシステムといったグループ企業に任せる。