米Alpha and Omega Semiconductorは、競合他社品に比べて軽負荷時の変換効率を6ポイント高められる降圧型DC-DCコンバーターIC「AOZ6682CI/AOZ6683CI」を発売した(ニュースリリース)。発売した新製品の軽負荷時の変換効率(+12V入力、+5V/10mA出力のとき)は89%が得られるという。競合他社品の変換効率は、同じ入出力条件において83%だったという。通常動作時(重負荷時)についても、集積したスイッチング素子のオン抵抗を低減することなどで最大で95%が得られるとしている。入力電圧範囲は+4.5〜18Vで、出力電圧は最小で+0.8Vに設定できる。最大出力電流は、AOZ6682CIが2A、AOZ6683CIが3Aである。具体的な応用先は、液晶テレビや、セットトップボックス。Blu-ray Discプレーヤー、ネットワーク端末などを挙げている。

軽負荷時の効率を6%高められる降圧型DC-DCコンバーターIC。Alpha and Omega Semiconductorのイメージ
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 フィードバックループの制御方式には電流モードを採用した。同期整流方式を採用する。3A出力品であるAOZ6683CIのハイサイドスイッチのオン抵抗は145mΩ(標準値)、ローサイドスイッチは80mΩ(標準値)。出力電圧の誤差は±2%。ラインレギュレーション(入力電圧変動)特性は1%(入力電圧を+4.5Vから+18Vに変化させたときの標準値)。ロードレギュレーション(負荷変動)特性は0.5%(出力電流を500mAから3Aに変化させたときの標準値)。スイッチング周波数は750kHz(標準値)。通常動作時はPWMモードだが、軽負荷時はパルス・エナジー・モード(PEM;Pulse Energy Mode)に切り替わる。

 位相補償回路は、ICに集積した。このため、ユーザーが回路設計し、基板上に実装する必要はない。入力のソフトスタート機能やサイクル・バイ・サイクルの電流制限機能、プリバイアス付きの起動機能、短絡保護機能、サーマルシャットダウン機能などを備える。静止時の消費電流は200μA。パッケージは、2製品どちらも6端子TSOT23。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は、AOZ6682CIが0.42米ドル、AOZ6683CIが0.52米ドルである。