台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.)と米グローバルファウンドリーズ(GLOBALFOUNDRIES:GF)は、互いおよびその顧客などを訴えている特許侵害に関する訴訟をすべて取り下げると発表した(TSMCニュースリリース1GFニュースリリース1)。今回、両社は特許のクロスライセンス契約を締結したことも発表している。クロスライセンス契約の対象は、現時点でそれぞれが持つ半導体関連特許だけでなく、今後10年間に双方が申請する特許も含まれる。

 今回の騒動は、2019年8月26日にGFがTSMCとその顧客やサプライヤーを相手に訴えたことが発端といえる(GFニュースリリース2)。GFは、合計で16件の特許侵害がTSMCにあるとして、ITC(米国国際貿易委員会)に2つの輸入差し止め命令を求めると共に、米西部地区連邦地方裁判所、米デラウェア州連邦地方裁判所、独デュッセルドルフ地方裁判所と独マインハイム地方連邦裁判所に合計で23件の民事訴訟を起こした。

 TSMCが反訴に関する発表を行ったのは1カ月後の2019年10月1日(TSMCニュースリリース2)。その発表では、25件のTSMCの特許を侵害したとして米国とドイツ、およびシンガポールにおいて、同年9月30日にGFを提訴したことを明らかにした。

 今回の訴訟終結とクロスライセンス契約は、TSMCの反訴から約1カ月後に発表された。急速な解決劇だったが、詳細は公開されていない。