セゾン情報システムズは2019年11月7日、IT専門メディア向けの経営戦略説明会を開いた。主力製品であるデータ連携ソフト「HULFT(ハルフト)」そのものだけではなく、これを核にグローバルで有力なSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の導入やデータ連携基盤構築のサービスを提供する「リンケージ・ビジネス」に注力する方針を示した。

セゾン情報システムズの内田和弘社長
[画像のクリックで拡大表示]

 リンケージ・ビジネスは同社が3年前に立ち上げた新規事業で、経費精算SaaS「SAP Concur」やビジネス・インテリジェンスSaaS「Tableau」などの導入サービスを提供する。2019年3月期通期の売上高は6億円超、2019年4~9月期は半期で4億6000万円を売り上げて急成長している。導入顧客企業は100社を超えた。今後、人事SaaSや財務会計SaaSなどの導入サービスにも展開し、事業を拡大する方針を示した。

 セゾン情報システムズはデータ連携技術に精通するのに加え、ConcurやTableauを自社で導入して使いこなしている点を強みとする。同社は2016年3月に大型システム開発案件の開発遅延のために約150億円もの和解金を支払うことが決まり、経営危機に陥った。このときの立て直しの経験を拡販に生かす狙いだ。

 内田和弘社長は「150億円もの支払いで会社が潰れかけた。私のトップダウンでConcurやTableauを活用した業務の抜本的なデジタル化を強力に推進した。その結果、社内業務を効率化すると同時にConcur活用のノウハウも蓄積できた」と話した。2016年3月期から2019年3月期にかけて、従業員1人当たり売上高が2~3割増える一方で、平均残業時間や平均有給休暇取得日数は大幅に改善しているという。

セゾン情報システムズの働き方改革に関する指標の改善状況
(出所:セゾン情報システムズ)
[画像のクリックで拡大表示]