楽天は2019年11月5日、東京・二子玉川の本社で「楽天 ヒット番付 2019」を発表し、2019年のトレンドとして「増税前駆け込み需要」や「元年消費」を挙げた(写真1)。

写真1●楽天が「ヒット番付 2019」を発表
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 2020年のトレンドとしては、東京五輪の開催に伴うリモートワーク需要の増加や「AI家電」など新テクノロジーの普及を予測した。

最大のトレンドは「増税前の駆け込み需要」や「元年消費」

 2019年のヒット番付について、楽天市場 トレンドハンターの清水淳氏が登壇(写真2)。「楽天市場の検索や購買データに加えて、SNSや社会情勢のデータを含めて分析した」と説明した。

写真2●楽天 楽天市場 トレンドハンターの清水淳氏
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 最大のトレンドとしては「増税前の駆け込み需要」や、令和への改元にちなんだ参拝や駆け込み婚などの「元年消費」を挙げた。2019年8月から9月末までにテレビは130%、リフォームは70%増加。「大型冷蔵庫とともに保存容器やレシピ本も売れるなど、節約需要が背景にある」(清水氏)とした(写真3)。

写真3●駆け込み需要は「高額消費」や「キャッシュレス」に注目
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 増税に向けてポイント還元が期待できるキャッシュレスへの関心が高まり、ガイド本の売り上げは92%増加。「小学生や高齢者がカードを持つようになり、『カードケース』が売れている」(清水氏)とのデータを挙げた。

 メディアには「サステナビリティー」の話題が急増したことで、「レジかごバッグ」や「宅配ボックス」の売れ行きが増加(写真4)。楽天トラベルではアメニティーや清掃の少ないホテルの「エコプラン」を選択した人が増え、アイドルグッズはファン同士で交換する傾向にあるという。

写真4●サステナビリティーへの関心が高まった
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 20代の消費は「高付加価値ファッション」を身に付けたインスタグラムへの投稿、「男性脱毛」による自分への投資など承認欲求に基づいたものが増えているという。一方、60代は親の介護や子どもの学校教育が終わり、ネットに参加するなど趣味の消費が増えていることを挙げた。

 教育改革への対応では「プログラミング教材」や「子ども向け英語教育CD」の売り上げが増加。ソロキャンプやたき火台など、リラックスした時間を過ごすための「チル消費」もトレンドとした(写真5)。

写真5●ソロキャンプやたき火台など「まったり」需要が増加
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