NTTは2019年11月5日、国内外のグループ全社で使うERP(統合基幹業務パッケージ)を欧州SAPの「SAP S/4HANA」に統合すると発表した。海外は数百億円程度を投資して2021年度末までに、国内は最大1000億円を投じて2023年度末までに、それぞれ導入を完了させる。

2019年4~9月期決算会見でERPの統合計画について発表する、NTTの澤田純社長
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 同日開催した決算会見で澤田純社長が表明した。ERPの導入と併せて、サービスの申込受付から利用開始、料金請求に至る一連のオペレーションを自動化する目的で、クラウド型の情報システムを2024年度末までに順次導入する。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は2019年10月時点で1500業務を対象に、1万7000台のソフトロボットが稼働しているといい、さらに導入規模を広げる方針を示した。

 「NTTのITコストは年間約3000億円かかっている。内訳はERP、データベース、その他オペレーション向けシステムにそれぞれ約1000億円だ。クラウド化することで、1万人規模の運用担当者が不要になり、年間で数百億円規模のコストを削減できる」。澤田社長は自動化の狙いをこう説明した。併せて澤田社長は「グループ経営の高度化」も狙いとして掲げており、買収によりNTTグループ入りした海外子会社などを含め、日々の経営の状況を網羅的かつ迅速に把握できる仕組みの構築を急ぐ。