NECからカーブアウトしたスタートアップのdotDataは2019年10月31日、シリーズAラウンドの資金調達としてジャフコと米ゴールドマン・サックスから2300万ドル(約25億円)の出資を受けたと発表した。同社の藤巻遼平CEO(最高経営責任者)は「会社は順調に成長しており、予定より早くシリーズAラウンドを実施できた」と記者会見で語った。

dotDataの藤巻遼平CEO(最高経営責任者)
[画像のクリックで拡大表示]

 dotDataは2018年2月創業のスタートアップ企業で、米シリコンバレーに拠点を置く。従業員数はグローバルで約60人。機械学習においてモデル構築の前段となる「特徴量の設計」を自動化する技術に強みがある。

 シードラウンドでNECなどから受けた出資と合わせ、調達総額は4300万ドル(約47億円)に達する。今回の出資でdotDataはNECの子会社ではなくなり、持分法適用会社に移行する。

 調達した資金で研究開発に加え、北米を中心に販売体制を強化する。ジャフコやゴールドマン・サックスの持つ人脈やノウハウを生かしてさらなる資金調達を目指す。

 dotDataの顧客は初期ユーザーの三井住友銀行など国内の大企業が多かったが、今後はAmazon Web ServicesやMicrosoft Azureなどパブリッククラウドとの連携を強化し、北米を中心に顧客の幅を広げる考えだ。

 機械学習のプロセスを自動化する製品としては米データロボットや米H2O.aiが競合となるほか、米グーグルも表データ向け機械学習を自動化する「AutoML Tables」のベータ版を公開している。

 こうした競合企業に対し、藤巻CEOは「我々は早くから特徴量設計の自動化に着目して開発を進めてきた。現時点で技術的には間違いなくトップを走り、他社に大きな差を付けていると考えている」と自信を見せた。一方で同氏は「機械学習自動化のマーケットは今後さらに大きくなる。1社独占にはならず、各社の製品は様々な方向へ独自に進化していくだろう。一緒にマーケットを広げていきたい」とも語った。