製品評価技術基盤機構(NITE)は、リチウムイオン電池(LIB)やカセットボンベを搭載した製品の廃棄方法について注意を喚起した(ニュースリリース)。これらの製品を可燃ごみに混ぜて廃棄した場合、ごみ収集車やごみ処理場などで火災を引き起こす恐れがあるため、各自治体の指示に従って適正に分別・廃棄するよう呼びかけている(図1)。

図1:カセットボンベの可燃性ガスがごみ収集車で発火する事故の再現
(出所:NITE)
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 NITEによると、名古屋市における収集車の火災事故は、LIBやカセットボンベ、スプレー缶が原因になったものが毎年発生している(図2)。2019年度の件数は8月末時点の数値だが、LIBが原因となって起きた火災事故の件数が早くも前年度を上回っている。収集車で火災が発生すると「作業員への被害や付近住宅への延焼につながる恐れがある」(NITE)ため、今回の注意喚起に至った。

図2:名古屋市におけるごみ収集車の火災事故のうち、カセットボンベ・スプレー缶、LIBが原因の件数
(出所:名古屋市環境局)
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 収集車での火災は、以下のような状況で発生する(図3)。まず収集車は、反転板と遮蔽板が下降してごみを押しつぶす工程の後、反転板が前方に回転して内部にごみをかき込む。かき込み工程が終わると、遮蔽板と反転板がごみをつぶしながら上昇し、内部のごみとの間で再圧縮してごみを詰め込んでいく。反転板に押しつぶされるときや、内部に詰め込まれ圧縮されるとき、ごみ処理場での押し出し時など、外部から圧力や衝撃が加わる場合に火災が発生すると推定される。

図3:ごみ収集車の圧縮工程
(出所:NITE)
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